♠ 想定超え地震直撃で稼働の女川原発と最悪を回避し続ける築４０年福島原発

チェルノブイリの再来とかデマが一部で流れていますがチェルノブイリの事故は「約500発分の原爆投下に相当する量の放射性物質が撒き散らされ」「死者数は運転員・消防士合わせて33名だが、事故の処理にあたった予備兵・軍人、トンネルの掘削を行った炭鉱労働者に多数の死者が確認され（Wikipedia）」た大惨事レベル。そんな事が日本のどこかで起きたりしたらマスコミが取り上げざるを得ない上、今にしても「隠蔽だ」のと反原発派に痛くもない腹を探られている状態で現実に今の日本で隠し通せる筈もなく。

そもそも「メルトダウン」（燃料棒損壊）が起きてたとして被曝レベルが洗えば落とせる程度なら仮に「メルトダウン」だろうが何だろうがチェルノブイリ事故被害と比べるまでもなく（「メルトダウン」でなくとも死傷者が出れば当たり前ながら惨事）言ってしまえばさほどの問題では無い訳で。当該原発の現状でメルトダウンののち爆発して容器損壊したチェルノブイリになぞらえて「メルトダウン」だとか言ってるのは最早「頭がおかしい」。

逆に言うとチェルノブイリ事故になぞらえるというならそのレベルを想定しないとおかしいのに、最低基準のメルトダウンを想定して「メルトダウン」だと騒いでいると。その前提で挙句にメルトダウン＝チェルノブイリ事故レベルにイメージ操作してパニックを煽ろうとしている者は事態が沈静化してから阪神・淡路大震災で理由はともかく自衛隊の出動を遅らせる事になった当時の兵庫県知事や村山内閣なみに叩かれるでしょう。つまりその覚悟があるという事ですか。ご立派です。

というかむしろ問題を過大に誇張して伝播させればさせるほど現実に起きた問題を過小に評価させる事につながりかねない為に現状の問題を批判したいというなら尚更、慎重に影響を精査しなければならない筈。今後、原子力の電源利用に安全面での課題を残させたいなら緊急時に実態以上の危機のインフレを起こさせるのは無しの方向で各位にはお願いしたい。問題を喚起させる側が対策を立てる上で重要な平常時に危機感のデフレを起こさせたいというのであれば分からないでも無いものの不条理極まりない。

ただ現時点での現状認識や事態とは別に最悪を想定して予め準備して態勢を整えておくというのは当然で万が一に対応できる対処方針を打ち出しておくのは当たり前の前提として論じるべきではありますが危機を煽るだけ煽って、その危機にどうしたら対処できるかという提案ができないなら情報発信の場から即刻、退場するべき。

そもそも震源地に近く直撃を被りながら問題なく自動停止した女川原発については一言も触れられないというのは如何なものか。建造から４０年が経過し想定より大きな地震に見舞われたにも関わらず「チェルノブイリ事故」クラスの惨事は回避し続けている福島原発や日本の原発一般を指して「危険！」等と騒がれてもいまいちピンと来ないのも確か。

むしろ設置から４０年経過した建造物に世界最大級の大地震が襲った事態に対し死者が出ていないという意味で「スリーマイル」級で耐えたというのは安全性の証明にもなってしまったのではないかと。危機を煽るだけの原発反対派は原発以上に経済性に優れ安全性が高くCO2排出もしない主力となりうる発電方式を電力不足で計画停電の折でもあるので早急に提案する義務があるでしょう。

いずれにしても先々の新エネルギー開発は並行して進めるにせよ当面は原発に頼らざるをえないのも事実で現実的。1971年から運転開始された福島原発はともかく1984年から運転開始された女川原発の現状も合わせるとそれほど悲観的には成り得ない。更に福島原発の問題がフィードバックされ更なる安全確保が図られるだろうことと世界中で多数の原発が稼働中である事を鑑みると尚更、今に至っても福島原発以外の原発を止めろというのは無理がすぎると考えます。それどころか適切な代替案が無ければ安全性を高めつつ更なる原発の増設しかあり得ないというのが現実的解答としか成り得ません。
 

＜参考にしたツイッターまとめ＞

Togetter - 「東大病院放射線治療チーム（ @team_nakagawa ）による原発事故に関する医学的な解説」
http://togetter.com/li/112260
＞200mSv（ミリシーベルト）つまり200,000μSv（20万マイクロシーベルト）が医学の検査でわかる最も少ない放射線の量と言われています。症状が出るのは、1,000mSvすなわち1,000,000μSv（百万マイクロシーベルト）からです。極端な例ですが、全身に4,000,000μSv（４百万マイクロシーベルト）あびると、60日後に50％の確率で亡くなります。

Togetter - 「よくわかる放射線講座」
http://togetter.com/li/111894
＞放射線業務従事者は、被曝量を5年間で100mSv以内に抑え、1年間では50mSv以内に抑えなくちゃいけません。また、女性は3ヶ月で5mSv以内です。緊急時でも、被曝量が100mSvを超えたら仕事をしてはいけないことになっています。

Togetter - 「@hayano presents・・・原発問題をチェックするうえで必要な、単位・語彙Tips」
http://togetter.com/li/111944
＞（会見で，枝野氏は 30ミリシーベルト，400ミリシーベルト，100ミリシーベルト，と言い，NHKもそれをそのまま報じていますが，これはどう考えても「ミリシーベルト毎時」の言い間違いであるとおもいます）

Togetter - 「2011年3月15日　原子力安全保安院記者会見(朝) アブストラクト　presented by @hayano」
http://togetter.com/li/111821
＞原子力安全保安院:「東電よりの報告：8:31に正門で8217マイクロシーベルト毎時，8:35に2400マイクロシーベルト毎時」（これは高いレベルだな．現場の方は大変だ）
＞原子力安全保安院：「8217マイクロシーベルト毎時は，放射線による急性症状が出るレベルでは無い．除染することになるのではないか」

Togetter - 「白い日の福島原発にまつわるデマとかネタとか」
http://togetter.com/li/111637
＞今回に関しては原発の防御システムのレベルの高さを褒め称えるべきではなかろうか？あれだけの事態でいまだに燃料棒融けただの融けないだのですんでると言う自体がどれだけ奇跡的なことであるのかを理解してもらいたい。

Togetter - 「【原発代替電源】今後の代替電源（発電事業）について考えてみた【やっぱり原発ただし水上で】」
http://togetter.com/li/112543
＞そのまま順次脱原発をしていくのか、最新型の原発に建て替えるのかの議論が起こるだろう。理想としては脱原発なのだが、CO2排出と原子力に替わり得る燃料資源で、今後３年以内に事業化できるものの目処が立たない限り、当面原発以外の選択肢はない。

Togetter - 「福島第1原発1号機をお疲れ様と労いたいクラスタ【東日本大震災】」
http://togetter.com/li/110892
＞40年稼働し続け、未曾有の大地震で崩壊せず、かつ安全装置が働いてトラブルがあったのが冷却装置だけ。日本の技術者は真田さんレベルなんかと。
＞40年以上前の設計で、40年の時間を経た後に未曽有の地震でこの結果。すごいじゃないか。

Togetter - 「各地域における、放射線レベルの推移　presented by @hayano」
http://togetter.com/li/111825
＞東電発表福島第一原発正門付近のデータ，(http://bit.ly/fboOWm)のグラフ．16:30に489.8μSv/hまで下がりました． http://plixi.com/p/84148912